麻雀はざっくり言えば牌を揃えて役を作るゲームです。ポーカーに近いイメージかもしれません。ポーカーではトランプのカードを5枚揃えて役を作りますが、麻雀では麻雀牌を14枚揃えて役を作ります。

14枚の麻雀牌で役を作るといっても必ずしも14枚1セットというわけではなく、基本的には3枚×4セット+2枚というのがベースの形です。

当然、5枚で役を作るポーカーと比べると役は多種多様。その役を全て最低1度ずつ上がろうというのが、このチャレンジの目標です。


役を揃えるにあたり、使用する麻雀ソフトはこちら「SIMPLE1500シリーズ Vol.39 THE 麻雀2」。元々は2000年にPlayStation用に発売された麻雀ゲームですが、現在はPS3・PS Vitaでダウンロードプレイ可能になっています。

このソフトのありがたいところは、これまで出した役の一覧が見られるところです。今回の企画に採用したのもそれが理由。
THE 麻雀2では全42種類の役が採用されています。ローカル役(大富豪でいう11バック、階段革命のようにルールによっては採用されないもの)はほぼ無いようです。人和(レンホー)だけかな?

もう1つありがたいのが、コンピュータの思考回路が鬼のように速いこと。THE 麻雀2では4人麻雀のみ遊べますが、他3人の手番がメチャクチャ速いおかげで1ゲームがかなり短く済むため、空いた時間に遊びやすいです。


1戦目

そんなわけで早速開始。
デフォルトのルールはこんな感じ。なんだか細かく色々設定できますが、まずは何もいじらないで遊びました。
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麻雀には役がたくさんありますが、基本的には完成させにくい役ほど点が高く、簡単に完成させられる役は点が低くなっています。最終的にはその点の高さで勝敗を決めることになります。最後に持っている点が最も高いプレイヤーの勝ちです。
まあ、このチャレンジでは点数は関係ないんですけどね。

一番完成させにくい方の役は役満と呼ばれ、出る確率が低い代わりに貰える点が非常に高く、状況やルールによっては出た時点で試合が終わるほどのものです。このゲームでは役満は全14種類あります。その中でも特に確率の低いものは一生に一度しか出ないといわれるレベル。

が、なんとこのチャレンジ、このゲームにおいてのビギナーズラックとでも言うべきか。1ゲーム目にしてとんでもない役が出てしまいました。

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麻雀では常に手牌(手札の麻雀版)が13枚。これに山から牌を1枚加えて、引いたものと元々の手牌を合わせた14枚から要らない1枚を抜くという作業を繰り返していって役を完成させます。

この画像での僕の手牌はあと1枚欲しい牌が来れば役が完成するという状況。これを聴牌(テンパイ)と言います。

麻雀経験者の方ならこの状況、勝ちが決まったことを分かっていただけるでしょう。
画面手前にいる僕の右手のプレイヤー(下家・シモチャ)が僕の欲しかった最後の1枚を捨ててくれました。西(シャー)です。敵プレイヤーが自分の上がり牌を捨ててくればそれを「ロン」して上がることができます。

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ドン!

小四喜 字一色
 
役満!!


なんと、いきなり役満を2個も出してしまいました!ゲームによってはこの状況はダブル役満といって役満の2倍の得点が貰えるところですが、残念ながらこのゲームではそのルールは採用されていない模様。

しかし!いきなり関門を2つも突破する奇跡!!

役の解説も入れておきましょう。

小四喜(ショウスーシー):風牌と呼ばれる、東南西北の4種の牌のうち3種を3枚ずつ揃え、残り1種を2枚揃えた役。
麻雀においては同じ牌は4枚までしかないため、同じ牌を3枚集めるだけでも結構難しいのですが、風牌に限定して集めるというのが更に難しい。調べたところ、確率はだいたい0.01%くらいの模様。

字一色(ツーイーソー):先ほどの風牌と三元牌と呼ばれる白發中の3種の牌のみを揃えた役。風牌と三元牌は合わせて字牌(ジハイ、ツーパイ)と呼ばれる。
字一色は基本的に同じもの3枚ずつが4セット+2枚1セットで作られる。確率は0.008%~0.009%くらいの模様。


幸先のいいスタートですね。その後、この1戦目では出やすい4つの役を出して終了。

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立直(リーチ):聴牌の状況でリーチを宣言し、上がることができれば成立する役。リーチすればどれだけ点の低い役からでも必ず点を上げられたり、他のプレイヤーにプレッシャーをかけられる代わりに、リーチ宣言すると手牌を弄れなくなる、他のプレイヤーがヤバい手で待ってるときに逃げられなくなるなどのデメリットもある。

面前清自摸(メンゼンチンツモ):通称ツモ。あと1枚で役が完成という状況で他プレイヤーがその上がり牌を捨てればロンとなるが、上がり牌を自分で山から引いた場合はツモとなる。
ゲーム途中に他プレイヤーが捨てた牌を自分の手牌に貰う「鳴き」を行うと成立しなくなるという制約がある。

断么九(タンヤオチュー):通称タンヤオ。字牌および1・9の牌を使わずに2~8の数牌(スウパイ、シュウパイ)のみで上がると成立する。メチャクチャ簡単。
麻雀アプリ「雀魂」はやたらこの役を推している。

これら3つはかなり基本の役で、基本であるがゆえに点数は一番低い1翻(ハン)というもの。

もう1つ、一番右下の位置にある「ドラ」についてですが、ドラは役が完成したときに持っているとボーナス得点が貰える牌です。ドラのみでは役は成立しません。


その後、もう1戦プレイしましたが特にレアな役は出ず、ここまで出た役はこんな感じ。

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新しく出たのは翻牌と平和の2種。

翻牌(ファンパイ):役牌(ヤクハイ)とも。詳しく説明すると長くなるのですが、簡単にいえば三元牌かラウンド名に使われた風牌(大体、東か南)、自分に割り振られた風牌の3種のうち、どれかを3枚集めると成立する役。

平和(ピンフ):麻雀の上がりの基本である3枚1セットは、3枚同じものを揃える刻子(コーツ)か3枚順番(345、789など)に揃える順子(シュンツ)の2種。平和では順子×4+2枚が必須条件。さらに上がり牌の待ち方が45、78のように連続した2枚でなければならない(これをリャンメン待ちという)。
また、ツモと同じく「鳴き」を行ってはいけない(このような役は「メンゼンのみ」が条件と呼ばれる)。
ルールが細かく、複雑に思えるが実際には成立させやすく、リーチなどと同じく最低の点数1翻。リーチ、タンヤオ、ピンフは合わせてメンタンピンと呼ばれる。


いきなり役満を出してかなりイケイケな当企画。いったいどこで詰まり、いつ終わるのか、楽しみです。

合計試合数:2
出た役の種類数:8


次回(第2回)はこちらから!