ジェミニストームを破ったのも束の間、エイリア学園の上位チーム・イプシロンが現れた


第四章 研ぎ澄まされし聖者たち


イプシロンの襲撃予告先は京都の漫遊寺中。入院中の少林によれば漫遊寺中はカンフーをたしなむ者のあこがれの学校で、他の学校と一切試合をしないのだとか。
それでもその実力は折り紙付きらしく、雷門が表の優勝校なら漫遊寺は裏の優勝校と呼ばれているらしい。試合を全くしないのに「優勝校」と呼ばれてるのは意味不明だけど。


何かと事件に巻き込まれがちな雷門中の面々は京都について早々、2対1のケンカに遭遇。いつも通りサッカーバトルでこのケンカを解決したのだが、せっかく助けたのに助けた相手から文句を言われてしまった。

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近くにいた人によればこの少年はこの辺りでは有名な漫遊寺中の悪ガキなんだとか。


まあ悪ガキとはいえ、せっかく漫遊寺中の学生と出会えたことだし、彼の後を追うように漫遊寺中に一同が向かったところ、

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格式高い!!
とても中学校とは思えない入口である。


そんな漫遊寺中に入ると突然、円堂が落とし穴にかかってしまった。

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続いて壁山までも別の落とし穴の餌食に。
落とし穴を仕掛けたのはもちろん先ほどの悪ガキ、木暮夕弥(こぐれ ゆうや)だった。

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駆けつけた漫遊寺中サッカー部キャプテンによれば木暮は補欠サッカー部員なのだという。

ともかく漫遊寺のキャプテンと会えたのでエイリアに対する対処をどうするつもりなのか尋ねてみたところ、彼らはあくまでもエイリアに対しても不戦を貫くつもりらしい。

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戦う意志が無いことを伝えてエイリアには引き取ってもらおうと考えている漫遊寺。だがエイリアの脅威を身をもって知っている雷門としてはこれを黙って見過ごすわけにはいかない。戦わなければ校舎を破壊されるだけだしね。

しかし話を聞いてもらえないのは心に邪念があるからだといって自分たちも雷門の話を聞かない漫遊寺。そんな彼らを説得するため、瞳子監督はまず「試合ではなく手合わせとして心身を鍛えるために」雷門と漫遊寺との練習試合を提案した。

漫遊寺キャプテンはこれを承諾。


…………。


良いんだ!?不戦、ガバガバだね??


そんなわけで始まった雷門VS漫遊寺中の練習試合もとい手合わせ。

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雷門のメンバーはスタメンだった風丸とベンチにいた元・御影専農中の下鶴改が交代した他には変化なし。

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漫遊寺中はこんな感じ。


かくして表の優勝校・雷門と裏の優勝校こと漫遊寺中の熱い戦いが繰り広げられる……かと思ったのだが両校の実力差は大きく、雷門のシュートは次々と漫遊寺中のゴールに刺さり続け、一応漫遊寺中もキーパーが下鶴の遠い射程からのパトリオットシュートを1回防ぐ展開はあったものの、

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豪炎寺の魂を継いだ染岡と月村のドラゴントルネードなども決まり、

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7-0で雷門の圧勝となった。

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だが試合が終わってなお、漫遊寺中は考えを変えずエイリアと戦おうとはしなかった。彼らにとってサッカーは優劣をつけるものでは無いのだ。無益な戦いをしないことは彼らの誇り。エイリアとの戦いは無益じゃないだろうとツッコみたいところだがそれはさておき、話が平行線になりかけたところに普段は山に籠って修行をしているという漫遊寺中の監督がやってきた。

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円堂たちと問答を行う監督。彼は円堂に対してサッカーの中の様々な可能性を探れと言い、キーパーだからこそ使えるシュート技・メガトンヘッドの秘伝書を渡してきた。


一方その頃、試合が終わったばかりの壁山にワサビが大量に入ったおにぎりを差し入れた木暮を叱りにいった音無は人に隠れてサッカーの練習をする彼を発見していた。
補欠部員である彼はサッカーグラウンドを使わせてもらえないので隠れて練習していたのだ。

そんな木暮を見て音無は彼がスタミナにもスピードにも優れた凄い身体能力の持ち主だということに気づく。

音無は彼の可能性を見出し、いたずらで部員に仕返しをするのではなくサッカーで彼らを見返してやろうと提案するのだった。

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さらに音無は木暮にはDFが向いていると提言。彼女がそこまで木暮に構うのは、かつていじめられていた自分と木暮とを重ね合わせているからであった……。


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